スペシャリスト養成講座

  • 2101人を動かす究極の交渉・コミュニケーション術:
    “納得”の導き方

    担当コーディネーター

    上智大学 法科大学院 教授
    法学研究科法曹養成専攻主任
    森下 哲朗

    TETSUO
    MORISHITA

    「あれ、ちゃんと合意したのに相手がいつまでたっても合意内容へのコミットメントをしてくれない」「いいアイデアはあるのだけれど、どう説明したら周りの人たちからサポートを得られるのだろうか」「どうすれば、自分の言いたいことを相手に的確に伝えることが出来るだろうか」日々のお仕事や生活の中で、そのようなお悩みをお持ちではないでしょうか。交渉とは、結果を伴うコミュニケーションであり、『自分が欲しいものを手に入れるために行う』行為です。それは、つまり、『相手から、あるいは相手と共に、欲しいものを手に入れること』を意味します。そのプロセスにおいて、恐らく相手との対立は避けられないかと思いますが、いかに無駄な傷を負うことなく、自分の欲しいものを手に入れるために、その対立にどう関わるべきかを知っておくに越したことはありません。本講座では、『交渉において自分が目指すゴールをいかに効率的に手に入れることが出来るか』、そして『いかにして自らの目的の達成を、当事者間の納得の下、行うことが出来るのか』というリーダーのための究極の交渉・コミュニケーション術を理論と実践を通して身につけることを目的としています。ケーススタディを通じて、より実践に近い交渉を実際に体験していただきつつ、明日からすぐに使うことが出来る“交渉における行動心理に基づいたテクニック”を身につけていただきます。

    各回の講義テーマ

    • 究極の交渉・コミュニケーション術とは? ―AI時代を生き抜くために必須のskillと心理

    • 究極の交渉・コミュニケーション術とは?(2)

    • ケーススタディ(1)―1vs.1の交渉シミュレーション

    • 交渉における実務的なテクニックと交渉心理(1)

    • 交渉のおける実務的なテクニックと交渉心理(2)

    • ケーススタディ(2)―チームで行う交渉シミュレーション:マルチイシューの交渉

    • Crisis Negotiation ―ニッチもさっちもいかない時の対処法

    • まとめ

    予定講師陣

    • ■島田 久仁彦 (株式会社KS International Strategies代表取締役社長CEO、元国際連合紛争調停官)
      著書『交渉プロフェッショナル:国際紛争の修羅場から』(NHK出版)、『最強交渉人のNOをかならずYESに変える技術』(かんき出版)
    • ■森下 哲朗(上智大学法科大学院教授)
  • 2201国際会計

    ~IFRSの会計情報とグローバル企業の財務分析~

    担当コーディネーター

    上智大学 経済学部 経営学科
    教授
    西澤 茂

    SHIGERU
    NISHIZAWA

    企業を取り巻く環境は、経営活動のグローバル化やIT事業の発展など、日々、大きく変動しています。この影響は、証券市場における企業の会計情報の開示にも及んでおり、その一例として、わが国の主要企業は、会計基準を日本基準(J-GAAP)から、グローバル・スタンダードである国際会計基準(IFRS)にシフトする傾向を加速させています。このような背景をふまえ、本コースは、前半では、わが国の主要企業によるJ-GAAPからIFRSへのシフトが、証券市場に与える影響について、日本の代表的なグローバル企業であるファーストリテイリングを取り上げてその実態分析を行います。
    後半では、IT事業に焦点をあて、日米中のグローバル企業として、日本はソフトバンク、米国はGAFA(Google, Apple, Facebook, Amazon)、中国はBATH(Baidu, Alibaba, Tencent, Huawei)をとりあげ、各企業の財務諸表を通じて、IT事業における日本企業と世界各国の企業との競争力と将来性分析を行うことを目的とします。

    各回の講義テーマ

    • グローバル企業におけるIFRS適用の意義

    • グローバル企業の経営戦略と財務戦略

    • 日本基準からIFRSへのシフトの影響:ファーストリテイリングの実態分析

    • IT事業のケース・スタディ①:日本(ソフトバンク)の実態分析

    • IT事業のケース・スタディ②:米国(GAFA)の実態分析

    • IT事業のケース・スタディ③:中国(BATH)の実態分析

    • グローバル企業のCFOによる講演

    • 日本・米国・中国のグローバル企業の成長戦略の比較と将来性分析

    予定講師陣

    • ■第7回ゲスト・スピーカー:
      大西 秀亜(元株式会社ファーストリテイリングCFO、合同会社インテグリティ共同代表)
    • ■西澤 茂(上智大学教授)
  • 2202企業価値を創造するESGと統合報告の最先端

    担当コーディネーター

    上智大学 グローバル教育センター
    特任教授
    浦元 義照

    YOSHITERU
    URAMOTO

    近年、ビジネスリスクや企業価値の創造において非財務要因が投資の意思決定を行う際の重要課題として認識されています。投資家と企業がESG(環境・社会・統治)をどう捉えているか、その有用性と有効性は、非財務要因がいかに財務的パフォーマンスに影響を与えているかなどESGに関する関心が高まっています。EUは2014年その指令により非財務情報の開示を義務化しました。日米欧と地域差はあるものの、ESGに対する関心は急激に強まっており、非財務情報をインテグレートした 統合報告書は投資家とのコミュニケーションに有効な手段と考えられています。
    この講座では、GCNJ(グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン)の協賛のもと英国レディング大学ヘンレイ・ビジネス・スクール及びバーミング大学から専門家を講師として招聘し、日本でのパートナーとしてEY Japanの気候変動・サステナビリティーサービス(CCaSS)から講師派遣の協力も得ています。 受講者は、統合レポート作成に従事する企業の実務担当の幹部および候補者とCSR/ESG責任者を対象とし、 この講座を通じて企業価値を創造するESGと統合レポートに関する最先端の知識、情報を修得し、自社のESG評価・分析能力を向上させること、そして統合報告作成に関する技術を習得できるように進めます。

    各回の講義テーマ ※下記テーマにて全8セッション開講

    • フリードマンからSDGsまで

    • 自社への影響はあるのか?

    • Wall Street ルールからアクティブ・オーナーシップ:投資家と投資先会社の役割

    • 統合報告の作成

    • 統合ケーススタディー:ESG課題・既存のビジネスモデルの分析・持続可能なモデルの作成

    予定講師陣

    • ■クリストフ・ビエル(バーミンガム大学講師)
    • ■引間 雅史(上智学院経営企画担当理事)
    • ■浦元 義照(上智大学特任教授)
    • ほか
  • 2203イスラームの政治原理と経済原理

    イスラーム諸国の類型的理解

    担当コーディネーター

    上智大学名誉教授 私市 正年

    MASATOSHI
    KISAICHI

    今日、世界のムスリム(イスラーム教徒)人口は15億人ともいわれ、イスラーム協力機構(OIC)の加盟国は57か国にのぼります。日本にも東南アジア出身者を中心に20万人以上のムスリムが生活しています。学校や職場で、あるいは街中でムスリム対策が講じられるようになりました。世界に目を向ければ、ムスリムはイスラーム誕生の地、中東だけでなく、東南アジアやアフリカでは多数派占める国は多く、欧米でもムスリム人口が数百万人にのぼる国が少なくありません。イスラーム諸国は石油資源に恵まれ、世界経済の主軸を形成しながらも、他方で欧米の価値観としばしば衝突したり、急進派によるテロや紛争の震源地となったりしています。しかし、そうしたイスラーム諸国の世界に占める地位はますます高まっていますし、日本にとってイスラーム諸国との関係がきわめて重要であることはいうまでもありません。イスラーム諸国は、政治的、経済的にイスラームに規定された一定の共通性を有しつつも、政治原理と経済原理には多様性がみられます。本講座では、イスラーム諸国の政治原理と経済原理の共通性とは何か、いかなる差異が認められるかを分析しつつ、政治原理と経済原理を類型化することによって、イスラーム諸国との政治的、経済的関係を結ぶ際に必要な基本原理を理解できるようにしたい。

    各回の講義テーマ

    • イスラームの政治制度と経済制度の歴史的理解

    • ムスリム同胞団の政治思想―現代イスラーム国家の理念と西欧的民主主義

    • イスラーム経済論―資本主義経済との比較の視点

    • サウジアラビア:国家の理念と現実(イスラーム国家の前衛)

    • トルコ:国家の理念と現実(世俗主義とイスラーム)

    • イラン:国家の理念と現実(シーア派的原理)

    • インドネシア:国家の理念と現実(東南アジア的多元社会)

    • モロッコ:国家の理念と現実(アフリカと中東の二つの世界)

    予定講師陣

    • ■横田 貴之(明治大学准教授)
    • ■長岡 慎介(京都大学大学院教授)
    • ■桜井 啓子(早稲田大学教授)
    • ■見市 建(早稲田大学教授)
    • ■辻上 奈美江(上智大学教授)
    • ■澤江 史子(上智大学教授)
    • ■私市 正年(上智大学名誉教授)
  • 2204環境を巡る企業のパラダイムシフト

    担当コーディネーター

    上智大学教授 織 朱實

    AKEMI
    ORI

    現在、企業活動を継続していくためには「環境」への配慮は不可欠です。しかし、その対応もCSRからCSVへ、さらに持続可能性をコンセプトとしたSDGs、ESG、グローバルコンパクト、TCFDと様々です。こうした中で、企業はどのように変化する「環境」に対応していくのか、環境を巡る企業のパラダイムシフトのあり方とはどのようなものか、真剣に考えていかなければなくなっています。変化する環境の中で、本質的な課題は何か、変化の潮流を正しくつかむことこそが今まさに求められているのです。本講義では、その分野を代表する専門家による最新の情報を提供するとともに、カードゲーム、ワークショップなどを通じて、双方向のダイヤログを図りながら企業のパラダイムシフトについて一緒に考えていきたいと思っています。

    各回の講義テーマ

    • 金融と環境

    • グローバルコンパクトと気候危機

    • 気候変動関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)と企業の長期ビジョン戦略

    • SDGsとは、なにか。SDGsの企業活動への影響

    • 気候変動対策のためのイノベーション

    • 企業とサーキュラーエコノミー

    • SDGsカードゲーム(総括ワークショップ)(1)

    • SDGsカードゲーム(総括ワークショップ)(2)

    予定講師陣

    • ■末吉 竹二郎(国連環境計画・金融イニシアチブ(UNEP FI)特別顧問)
    • ■後藤 敏彦(サステナビリティ日本フォーラム代表理事)
    • ■細田 衛士(中部大学教授、慶応大学名誉教授)
    • ■安井 至(国連大学名誉副学長、東京大学名誉教授)
    • ■織 朱實(上智大学教授)
  • 2205データサイエンスの実践

    -自社のダークデータ(未活用データ)の活用に向けて

    担当コーディネーター

    上智大学特任教授 百瀬 公朗

    KIMIO
    MOMOSE

    企業の経営層の約7割は、今後5年間でAIを拡張できないと、会社存亡の危機があると考えています。
    AIの新しい研究結果が頻繁にリリースされ、それがデータに大きく依存しているため、多くの企業はデータサイエンティストを雇ってデータを活用し、時流に乗ろうとしています。
    残念ながら、企業はデータサイエンティストとは何か、企業が成功するために何が必要か、そして彼らの仕事が企業やそのユーザーにどのように貢献できるかを誤解しているところがあります。
    このコースでは、まずデータサイエンティストとは何か、成功するために何が必要かを明確にし、次にさまざまな分野とバックグラウンドの専門家がサービス(データ駆動型戦略など)やプロダクト構築・展開の経験を講義いたします。自社のダークデータ(未活用データ)をどう活用し、ビジネスを変革していくための知見を提供いたします。

    各回の講義テーマ

    • データサイエンティストの役割と成功のための環境

    • データからサービスへ①:デジタルツインによるビジネスプロセス最適化

    • データからサービスへ②:AI生成データでのデータ駆動型戦略

    • データからサービスへ③:AIビジネス予測による戦略的マーケティング

    • データからサービスへ④:クラウド活用によるデータドリブン経営

    • リサーチからプロダクトへ①:画像処理

    • リサーチからプロダクトへ②:自然言語処理

    • まとめ

    予定講師陣

    • 第1回:UiPath
    • 第2回:Celonis
    • 第3回:SAP
    • 第4回:Transcosmos Analytics
    • 第5回:Slalom Consulting
    • 第6回:AI Inside
    • 第7回:Bedore
    • ■百瀬 公朗(上智大学特任教授)